財産少なくても『争族』の恐れ
今朝の日経新聞。
「財産少なくても『争族』の恐れ」との記事。
前々から言われていることですが、近年は相続財産が
少ない場合で揉めるケースが多い。
平成22年の遺産分割調停事件の件数が約8000件。
その遺産内訳をみると、
・1000万円以下が 31%
・1001万円~5000万円以下が 43%
・5001万円~1億円以下が 13%
となっており、5000万円以下が74%を占めます。
現在の相続税の基礎控除が
「5000万円+(法定相続人×1000万円)」
なので、相続税を払う必要のない財産額でのもめ事
が増えているということ。
「金持ち喧嘩せず」と言いますが、資産家は事前に
相続対策をしておくケースが多いのでしょう。
「争族」の防止として遺言が効果的なことがあります
が、70歳以上で、遺言書を既に作成している人は
たった「4%」しかいないそうです。
また、いずれ作成するつもりという回答が41%、
作成するつもりがないという回答も34%あるそう
です。
数年後には相続税の基礎控除が引き下げられる
ので、
「相続財産が少ない場合でも揉める=争族」
がますます増えていくことになりそうです。
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